6月に入り、新学年初めての中間テストも終わって、ほっとしている方も多いのではないでしょうか?結果はどうであれ、夏休み前には期末テストがまたやってきます。ここでテスト勉強のやり方をもう一度見直して、今からさらにレベルアップしましょう!
勉強の準備
まずは勉強計画を立てることで、限られた時間の中で効率よく勉強を進める準備をしましょう。
また勉強計画を立てておくと、すぐに次の勉強に取り掛かれます。
1.目標を立てる
勉強はみんな嫌でつらいものなので、モチベーションの維持が大変重要になります。モチベーションが維持できればコツコツ勉強が続けられ、高得点が見込めます。
具体的な目標の立て方は
・目標点数を立てる(例:80点以上取る!平均点より+〇点を取る!)
・1日の勉強時間を決める(例:1日2時間!)
・目標を達成した時のごほうびを決める(例:テストが終わったら友達といっぱい遊ぶ!美味しいものを食べに行く!)
いきなり勉強をスタートするのではなく、このように目標を具体的に設定してから始めることがかなり有効になります。
特に勉強が続かない人はこの時に目標を大きくしすぎないことも重要です。目標を決めるときはやる気があるのでついつい目標を大きくしてしまいがちです。すこし少ないかな?と思うぐらいの量にして、必ずこなせるようにしていきましょう。
2.誰かに宣言してから始める
“有言実行”という言葉があるように、自分にプレッシャーをかけることで頑張れるという方法もあります。
家族や友達に「今日中にこれを終わらせる!」と宣言して始めましょう。
SNSを利用して、「今から○時間勉強する」「○○を覚える」と宣言するのもおすすめです。
3.休憩は勉強の量ではなく、時間で区切って取るようにする
テスト勉強の時間配分は「ここまで終わらせたら休憩」ではなく、「○時までやったら休憩」のように、時間で区切るようにしましょう。
休憩も取りやすく、勉強時間にもメリハリがつきます。
おすすめはタイマーで時間を計り、「45分勉強+10分休憩」のセットを繰り返すこと。
休憩時間になったら、キリが悪くても予定通り休憩にして、トイレに行く・おやつを食べるなどして気持ちを切り替えましょう。
4.やることの優先順位をつける
勉強計画を立てるには、まずは教科ごとに「この範囲の単語を覚える」「問題集を3回解く」「教科書の太字を暗記する」などやることをリストアップしましょう。 それからリストアップした項目の中で、特にやっておきたいことや、重要範囲だというところに印をつけて、優先順位をつけてみましょう。
そして一日の中でも、優先順位が高いものから勉強する内容を決めていくと、何から始めればいいかわからないと悩まなくても済みますね。
テスト対策を始める時期と勉強内容
<2週間前からやっておくこと>
1.情報の収集:ノート、問題集など、授業で使用したものすべてを集める
授業で使用したすべてのものが、定期テストの出題範囲となります。教科書、問題集、授業ノートだけではなく、配布されたプリントや小テストについても、テスト範囲として対策しておきましょう。欠席した授業があったり、ノートの内容に不安がある場合は、友達にコピーさせてもらうなどして、あらかじめ準備しておきます。
2.苦手な分野(問題)を確認して、優先的に勉強する
教科書や問題集、プリントなどをざっと見て「理解できていない」「わからない」箇所をチェックして、その部分にふせんや印をつけるなどして目につきやすくしておきましょう。2週間前は、わからない部分について教科書を読み直すなどの学習を重点的にやっておきます。
<1週間前からやっておくこと>
1.テスト範囲をひと通り勉強して、うろ覚えの箇所を完璧にする
テスト2週間前は苦手分野やわからない箇所を優先して学習していたので、1週間前からは、テスト範囲すべての勉強を始めましょう。わかっていたつもり、うろ覚えの箇所が出てくるかもしれないので、教科書の例題や、解くことができた問題もやり直してみるといいでしょう。
2.暗記項目を繰り返し覚える
単語・文法・公式・用語など、暗記事項は覚えるまで何度も繰り返しましょう。通学電車の中や夜寝る前など「いつでも・どこでも」くらいのつもりで、ちょっとした時間を利用して反復学習を行うと、記憶が定着しやすくなります。スキマ時間をうまく見つけて、コツコツと知識を定着させよう。
学習効果を高めるための具体的な方法
1.45分勉強したら10分休憩する
一般的に、大人の集中力の限界値は45分だといわれているため、45分を過ぎるとミスが多くなり、パフォーマンスを維持するのが難しくなります。したがって45分勉強した時点で一度休憩すると、また集中できるようになるため、結果的に効率よく学習できるというわけです。
2.気を散らすものは全てシャットアウトする
勉強中は、スマホや雑音・人との会話など、気が散るようなものは全てシャットアウトした状態にしましょう。これも集中力を持続させるコツです。
ほとんどの場合、人が集中し始めるまでにはある程度の時間がかかります。そのため集中しようとしているときに気が散ると、そのたびに振出しに戻ってしまい、いつまでも完全に集中することができない、という事態に陥る可能性があります。
次のような点に気をつけて、気が散らないように心がけましょう。
・見える所に勉強道具以外のものを置かない。
・スマホは消音にするか電源を切る。
・周囲に人がいる場合、話しかけないよう頼む。
・気になるレベルの雑音がない環境で勉強する。
・座り心地のよい机と椅子を使う。
・室内の温度や湿度を快適な状態に保つ。
3.暗記は隙間時間で繰り返し行う
暗記をする場合には、隙間時間を最大限に活用し、何度も繰り返して行いましょう。暗記には、「重ね塗り戦法」が効果的です。これは、薄いペンキを何度も塗り重ねるとしっかり密着するように、一度で完璧に覚えるよりも、うろ覚えでも繰り返しているうちに記憶が定着するという方法です。
4.アウトプットで記憶を自分のものにする
勉強する上では、アウトプットがとても重要です。「覚える」というインプットだけではなく、「覚えたことを表現する」というアウトプットを欠かさずに行いましょう。
アウトプットすることで覚えた内容が頭の中で整理されるため、インプットだけのときと比べて格段に理解が進みます。アウトプットには次のような方法があります。
・メモやノートを作る
・誰かに説明する(独り言でもOK)
5.1つの問題に3回取り組む
同じ問題を何度も解いてみましょう。まずは問題をさらっと読みなんとなく理解する、2回目はしっかり読んで理解する、3回目は実際に問題を解き直してみる、ということを実践してみてください。いきなり問題を解き直すよりも、楽に取りかかることができますし、間違えた問題は正解できるまでやり直すことで克服できます。その時の理解度によって1回目から問題を解いてみるなど、臨機応変に勉強するとより効率的です。
6.睡眠時間をしっかりとる
学習効果を高めるためには、睡眠時間をしっかりと確保することが欠かせません。睡眠時間の確保は直接的な勉強法ではありませんが、それと同じくらい重要なことです。
なぜなら、しっかりと睡眠をとれば、次のように学習効果が高まるからです。
・脳の疲労が取れるため記憶力・思考力・集中力が高まる。
・睡眠中に行われる記憶の定着が促進される。 ・リラックスして落ち着いた精神状態で勉強に取り組める。
なぜテスト勉強をするのか
その答えは「自分の人生を豊かにするため」です。
勉強を頑張ってたくさんの知識を身につけると、「何でも知ってて話が面白い魅力的な人」になれますよね。
また、テスト勉強を頑張ってきた人には、目標をもって努力する力・自分で考えて動く行動力・質問するコミュニケーション能力が自然と身についています。
テスト勉強を頑張って目標とする大学に進学できれば、こういう人たちに囲まれて過ごすことになり、お互いに高めあえる友達や恋人ができます。
定期テストは、そんな人生を豊かにするための知識や能力がどのくらい身についたのか、確認できるいい機会になります。
「テストを乗り越えて、また少し賢くなった!」と思えるよう、「自分のために」勉強しましょう。