夏の暑さ対策

暑さが身体に与える影響

暑さは人の身体に大きな影響を与えます。

寒い冬から気温が上がってくると人は活動的になりますが、暑すぎるとイライラしやすくなったり疲れやすくなるなど、体調を崩しやすくなります。

これが暑い日に勉強をしても気が散ってしまい、集中しにくくなる原因です。

また、暑い日が続くと夏バテや熱中症を引き起こす可能性も。

夏バテは体内の水分やミネラルが不足して脱水状態になり、暑さと冷房による冷えを繰り返して自律神経が乱れることなどが原因で起こります。

夏バテになると、疲れが取れにくくなる・食欲がなくなるなどの症状があり、食欲がなくなることで栄養不足が起こり、さらに夏バテが進行してしまいます。

暑い日に起こりやすい熱中症は、条件によっては室内でも起こることもあります。

室内の温度や湿度が高かったり風通しが悪いなど環境が良くない状態で、水分補給できない状況が長時間続くときなどは要注意です。

室内で過ごす場合は外にいるよりも汗をかきにくいので、のどの乾きを感じにくくなっています。

のどが乾いたと感じていなくても、定期的に休憩を入れて水分補給をすることが大切です。

暑くて勉強できないときの対策

資格試験や受験を控える方にとっては、「暑くて勉強できない」のは大きな問題。

暑くて勉強できないときの対策方法をご紹介しますので、少しでも涼しさを感じられるよう、できるものから試してみてくださいね。

同じ環境にいても、着ている服の素材や形状によって体温や汗の量は異なります。

暑さに対処するなら、通気性が良く肌にまとわりつかない、さらっとした手触りの服を選びましょう。

勉強しているときだけでなく、寝るときの服にも通気性や吸湿性が良いものを着ることで、睡眠の質を上げることができます。

よい睡眠を取ると昼間の集中力を高めることができるので、パジャマなども見直してみましょう。

暑い日には冷房を付けて部屋の気温を下げるのも効果的です。

電気代が気になりますが、熱中症になって入院するのと夏の電気代とでは、夏の電気代の方が安くつきます。

節電も大事ですが、命はもっと大事です。 エアコンのある部屋で勉強しましょう。

冷房が苦手な方は、部屋の風通しをよくするだけでも暑さを和らげることができます。

風通しをよくするときには、窓を開けるだけでなく、開けた窓と反対側の窓やドアも開け、部屋に入ってきた風が効率よく出るようにすることがポイントです。

さらに、室内の電球はLEDがおすすめです。

LED電球は白熱電球に比べると電球が発する熱の量が少ないため、部屋が暑くなりにくいといわれています。

制汗剤や保冷剤、ミストを服などにかける、首に巻くとひんやりするストールなど、体温を下げるグッズも積極的に使ってみましょう。

制汗剤や制汗シートで汗を拭くだけでも、肌がさっぱりして気分転換になります。

暑さを和らげるためには、太い血管が通っている首を冷やすのも効果的です。

保冷剤をタオルでくるんだものやひんやりするストールなどを首に巻くと、血液が冷やされて全身に循環し、体温を下げてくれます。

冷却ジェルシートを貼ったりしても、ひんやりとして気持ちいいですよ。

また、服や肌に軽くミストをかけると、水分が蒸発するときに発生する気化熱により肌表面の熱を奪うため、肌の表面を冷やすことができます。

ハンディファンの利用もおすすめです。机の上に置いて、風をあてるだけでずいぶん涼しく感じるものです。

体内から温度を下げるには、冷たい食べ物や飲み物を適度にとるといいでしょう。

食べ物では、アイスや氷などの冷たすぎるものやカロリーの高いものよりも、冷やしたスイカやキュウリなどの果物や野菜がおすすめです。

そうめんや冷製スープなど、食事のメニューに冷たいものを入れるのもいいですね。

夏バテや熱中症予防のためにも、水分もしっかり摂りましょう。

集中力を高めてくれるコーヒーや紅茶もいいですが、これらには利尿作用があり、水分補給をしているつもりでも水分を体外に排出してしまいますので、飲み過ぎには注意しましょう。

なお、水分だけを飲んでいると体内の塩分濃度が低くなり、それはそれで体調不良の原因になってしまうので、水分と一緒に塩分をとることも意識してください。

風鈴の音やコップに氷が当たる音など、聞くだけで涼しさを感じる音があります。

部屋に風鈴を付けるのが難しい場合は、インターネット上の動画や音源などを利用して風鈴や川の音など涼しげな音を流してみましょう

部屋の家具や小物の色を工夫するのもおすすめです。

青色は目から涼しさを感じられます。

文房具やノート、テーブルクロス、コップなど、勉強中に視界に入るものに青色を取り入れてみてください。

また、室内に観葉植物を置くことでも涼しさを取り入れることができます。

観葉植物の爽やかな緑色は視覚的にも涼しさを感じさせてくれますよ。

自分の部屋では暑さの対処も限度があって、どうにも集中できないというときもありますよね。

そのような場合には、思い切って勉強場所を変えてみるのも効果的です。

学校や塾・図書館・自習室・カフェなど、冷房がきいている場所に行くのもいいでしょう。

外に出るのが難しいというときには、家の中で勉強場所を変えてみてください。 同じ家の中でも日当たりや部屋の階数によって暑さが異なるので「午前中は2階の自室が涼しかったが、午後からは1階の和室のほうが涼しい」といったこともありますよ。

暑い昼間に勉強するのではなく、朝や夕方など時間をずらすことで快適に勉強できることもあります。

特に朝、いつもより少し早く起きて勉強するのはおすすめ。 朝は頭がスッキリしていて、他の時間帯と比べると人に邪魔をされることも少ないので勉強効率が上がります。

夏は暑さや水分不足で、体が弱りやすい時期です。

夏バテで食欲も減っていると、栄養不足で体調が悪くなってしまいます。

体調不良を防ぐためにも、休養として睡眠時間はしっかりと確保しましょう。

暑さでなかなか寝付けないことも考えられるので いつもの時間よりも早めに布団に入り、体を休ませてあげてください。

暑い夏こそメリハリをつけて勉強を

夏休みで時間がたくさんできたり、テレビで遊び場の紹介が多かったり、夏は遊びの誘惑がいっぱいです。

そんな誘惑を全て振り切って勉強に専念できれば理想ですが

勉強だけをしているとどうしてもストレスが溜まってしまいます。

 ストレスをためながら勉強するのは心身によくない、

でも発散するために遊ぶのは罪悪感が・・・

 そんな方はメリハリをつけて遊ぶようにしましょう!

「○日は遊ぶ!そのかわり、その日まではひたすら勉強する!」

こんなふうに、遊ぶ日と勉強する日を分けて気持ちを切り替えましょう!

また、1日ずっと遊ぶのは無理!という方は

「問題集を決めた量だけやったら遊ぶ!」
「昼間の暑い時間は好きな事をしてリラックスする!」

こんなふうに、1日の中で勉強する時間と遊ぶ時間を細かく分ける方法もあります。

長時間ダラダラと勉強するより、何か小さなご褒美を設定したり、合格後の自分を想像したりするのもモチベーションアップに効果的です。

好きな音楽をかけたり、気に入った香りを楽しむなど、リラックスして勉強に臨めるようにしましょう。

方法は人それぞれなので、自分に会う方法を使って勉強と遊びで気持ちが切り替わり、暑さに負けない有意義な夏を過ごせるようになるといいですね。